全然ノリノリじゃないけど・・・2

3年ぐらい前かなぁ。
近くの新しくできたレストランで、調理の仕事をする事になりました。
レストランでの仕事は始めて。
同じ日に入った人達と1週間研修を受け、どんなメニューがあるか、その作り方はどうするかなど勉強しましたよ。

そして、いよいよ本番?の日。
1週間の研修で痩せたのか、ちょっとズボンがゆるくなった。
時間はちょうどお昼前で、一番忙しい時間でした。
注文が次々と入り、揚げ物をしたり、盛り付けをしたり、ご飯を炊いたり・・・。
一息つく余裕なんてない・・・
ゆっくりとやっていた研修とは全然違う。

みんなが食べ終わったあとは、そう、今度は食器の山。
次々に運ばれてくる食器をドンドン洗わないと、今度は食器の置く場所がなくなってしまう。
トレイにお皿を並べ、機械にかけ、終わったら食器を運ぶ。
その繰り返しでも、機械の時間が決まっているから、その時間の中で洗うお皿を並べ、洗い終わった食器を元の場所に戻し・・・ってやっていたら間に合わない事が多い。
ドンドンたまっていくお皿の山に、ちょっとあせっていたんです。
んっ?って思った時・・・

がーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん★

なんと穿いていたズボンが下がっちゃったんです・・・。
慌ててズボンを上げ周りを見ると、みんなは忙しそうに仕事をしていました。
私も、何事も無かったように続けました。

けど・・・そのあと行けませんでした。


近所の人が、同じ場所で深夜仕事をしてるって聞いて、「私も働いていたんだぁ」って話しました。
その時に、「どうしてやめちゃったの?」って聞かれ、↑の事情を話しました。
大笑いして聞いてくれた彼女、その日、店長にその事を話してくれたそうです。

「昨日、店長に聞いたんだけど、そんな話、誰も聞いてないし見てないって。もし働く気があるんだったら、また戻っておいでって言ってたよ」
「でも、恥ずかしいから・・・」
「でもさぁ、私が初日の日、ズボンのサイズを聞かれて試着した時、ゆるくないですかって聞くの。大丈夫ですよって答えると、もしゆるかったら自分でベルトを持ってきてくださいねって。それも何度も繰り返し聞いてきたんだよねぇ。」
「それって、ズボンが落ちたりしないように念を押して聞いてるんじゃあ・・・」

やっぱり、誰も見ていない・聞いていないってのはうそだったんだぁ。
仕事中にズボンが落ちてしまった人がいるから、ゆるくないか・ベルトを持ってきたほうが良いなんて言うんだろうなぁ。

そこには二度と行けません・・・。


まだ続きがあるかも・・・




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